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柔道経験を通じて感じた勝利至上主義の問題点

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こんにちは!ぷくぷくです。

今回は勝利至上主義について、これまでの柔道経験を元に、私なりに感じてきた問題点や考えについて書いていきます。

あくまで個人的な考えであり、人それぞれいろんな考え方がもあると思いますが、柔道をやっている人や、指導者の方には一つの意見としてぜひ読んでもらいたいです。

勝利至上主義とは?

勝利至上主義とは簡単に言うと、

「勝つことが全てという価値観」

のことです。

勝利至上主義においては、勝つことが全てであり、何よりも優先されます。

つまり、勝たなければ意味がないということです。

こちら映画カイジのワンシーンですが、勝利至上主義とはまさにこんな考え方です。

勝利至上主義がもたらす暴力・暴言、いじめ問題

それでは、私が今までの柔道経験から感じた、勝利至上主義の問題点について話していきます。

まず最初に暴力、暴言についてです。

勝利至上主義においては勝つことが全てであり、負けることが許されないのです。

負けることは許されないので、指導者は負けた子どもに対し、怒りをぶつけるのです。

そしてその怒りが暴力、暴言へと繋がっていきます。

暴力、暴言を受ければ、勝つ喜びよりも、負けることへの恐怖が大きくなっていきます。

その結果、指導者に怒られないために頑張るようになるのです。

こうなれば、柔道自体を楽しめなくなり、辞めたくなっていきます。

さらに、暴力、暴言によって辞めたいことも言えなくなり、子どもをどんどん追い詰めていくことにもなるのです。

もちろん全員ではありませんが、少なからずこういった悩みをもっている子どもはいるはずです。

続いていじめについてです。

これにも暴力問題が関連してきます。

勝利至上主義においては、強い人ほど立場が強く、弱い人は立場が弱いです。

その結果、強い人は弱い人に対していじめをするようになるのです。

指導者も強い人に対しては何も言わない、周囲の人も強い人には何も言えない。

こうやって、いじめが許されているのです。

私自身も、

  • 殺すと言って板の間で投げられた
  • 乱取り中に顔を殴られて歯が欠けた

こんな経験があります。

そして、それを見ても指導者や周りの人は何も言いません。

トップレベルで結果を出している選手だから誰も何も言わなかったのです。

もちろん、いじめをする本人が一番悪いのですが、それを許している指導者や周りの責任でもあるのです。

いじめを誰も注意しないことで、いじめをしている本人は間違ったことをしているという認識をもちません。

そして、いじめについて指導されなかった人が後に指導者となり、また同じことが繰り返されるのです。

昔はこのようなことでも、

「精神的に強くなるには必要なこと」

こういう考えでしたが、今は違います。

暴力、暴言、いじめ問題が話題になり、問題視されるようになったのです。

しかし、これだけ問題視されているにもかかわらず、今だに同じようなことを繰り返す人がいるのです。

小さい頃からこれが当たり前と思って育ってきた人は、大人になってもなかなか考えを変えることができません。

こういった事を断ち切るためにも暴力、暴言、いじめを看過しないという体制が必要です。

まとめ

今回は勝利至上主義について、経験を元に私なりの考えを書いてみました。

ただ、誤解して欲しくないのは、

  • 怒ってはいけない
  • 厳しく指導してはいけない

こういうことではありません。

人として間違ったことをすれば当然怒らないといけないですし、強くなるためには厳しい指導も必要です。

その中で指導者には、試合で勝つことを全てとするのではなく、

「人を思いやることのできる強く正しい心」

これを育てていってもらいたいです。

特に柔道は、

「己を完成し、世を補益すること」

これを究極の目的としています。

これが、柔道の魅力でもありますので、柔道家としてこれを大切にしていかなければなりません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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